電子メールの送受信では、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)とPOP(Post Office Protocol)というプロトコルが使用されます。SMTPとPOP を利用した電子メールでは、POPパスワードやメール本文が暗号化されず、平文のまま送受信が行われています。つまり、そのままだと盗聴や改ざんなどが技術的に可能になってしまいます。
電子メールを暗号化する一つの方法として、「S/MIME(Secure Multipurpose Internet Mail Extensions)」を用いる方法があります。S/MIME を用いたメールの暗号化は、主に社員同士や取引先とのやりとりなど特定の用途に対して用いられることが多くなっています。
電子メールを暗号化するもう1つの方法が、SSL サーバ証明書を用いる方法です。メールソフトとメールサーバ、若しくはメールサーバ間をSSL/TLS で暗号化します。電子メールの受信時に、メールソフトとメールサーバ間の通信にSSL/TLS を使って暗号化する機能のことを「POP over SSL/TLS」といい、電子メールの送信時にメールソフトとメールサーバ間の通信にSSL/TLS を使って暗号化する機能のことを「SMTP over SSL/TLS」といいます。 POP over SSL/TLS / SMTP over SSL/TLS は、一度設定が完了すれば、メール送受信時に自動的に暗号化されるため、非常に利便性が高く、運用面での負荷が少ない費用対効果の高いソリューションです。
POP over SSL/TLS / SMTP over SSL/TLS を実装するためには、SSLサーバ証明書をメールサーバへインストールすることと、クライアントにおけるメールソフトの設定変更が必要です。ジオトラストでは、以下のメールサーバとメールソフトで動作確認を行い、POP over SSL/TLS / SMTP over SSL/TLS が動作することを確認しています。
メールサーバ
Postfix 2.5.2
Sendmail 8.14.3
Exchange Server 2007 SP1
Dovecot 1.1.1
メールソフト
Outlook® Express 6.0
Outlook 2003
Outlook 2007
Windows® メール 6.0
qpopper 4.0.14
Becky ! 2.47
Shuriken 2008
Thunderbird 2.0
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